魚は肴

 太陽が燦々とふり注ぐ7月。自然と触れあう季節がやってきた。海や川に出かけると、いろいろな魚たちと出会う。

 「魚」という漢字を、あなたはどう読むだろうか?ウオというのは、魚を動物のひとつとみるときの呼び名。一方、サカナとは、ヒトが食べる食品のひとつとして、魚を考えている場合なのである。

 その起源について少し説明しよう。奈良時代、古代人は通常1日に2回の食事を摂っていた。時間帯は朝10時ごろと夕方4時ごろだったとされる。当時の主食は、現在の柔らかいご飯とは異なり、干飯や粳米を蒸した飯など。副食としては、野の草やイモ、淡水魚、海産魚、貝、海草などだった。副食物の魚や野菜などは「ナ」と呼ばれ、サカナは「酒菜」と記されていた。後の時代になって、酒のつまみとして「肴」も誕生したというわけ。

 人間とは生物のひとつである。私たちが生きられるのは、蛋白質などの栄養素を摂取しているため。すなわち、牛や豚、魚などを食べて、食物連鎖に関わるすべての生物のお陰でもある。また、健康な体づくりには、ミネラルや繊維質などが欠かせない。そのために、野菜や果物、海産物などの、新鮮な生物を頂いていることになる。

 魚にはDHAやEPAなどの良い脂が含まれ、健康に良いことが知られている。魚を肴として、みんなで酒やビールを交わし、楽しくコミュニケーションしていきたいものだ。

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