◆ 125・音楽療法とスケート
 「ピアノとスライドとトークショー」。ピアノを弾きながら音楽療法を解説し、糖尿病などの生活習慣病をスライドで講義、心も身体もハッピーになるように漫談をする。このようなスタイルの講演を、最近させて頂く機会が多い。

 子供の頃、目指していた夢は「ピアニスト・作曲家」。
モーツァルトの伝記を読み、憧れていた。不思議なことに、幼少時より、私には絶対音感があったので、汽笛の音程を当てたりして遊んでいた記憶がある。中学生の時、四国という小さな島では、ピアノやエレクトーンで少しは知られる存在ではあったが、中央のレベルは相当高く、音楽の道に進むかどうか悩んでいた。

 大学卒業後、内科医として勤務し、ECFMG資格を得て、米国でFamily Practiceの臨床研修をさせて頂く機会を得た。異国の地で役に立ったのは、ピアノの芸。内科医ではなく、ピアニストとして、あちらこちらからお声がかかり、充実した留学生活であった。

 さて、音楽は、人の心を癒し、元気づけ、健康にする働きがある。欧米では、音楽が治療法のひとつとして認められ、多くの音楽療法士が活躍している。本邦でも、近年、音楽療法が注目されつつあり、日本バイオミュージック学会(日野原重明会長)が大きな役割を担っている。昨年、私は、気持ちよくなる音楽をイメージし、楽譜集を出版させて頂いた。「日本の四季のうた バイオミュージックから斬新なハーモニーへ」(音楽之友社 発行1200円)である。春の小川、夏の思い出、赤トンボなど、日本の名曲を斬新な和音でピアノ用に編曲し、私自身が演奏したCDも添付されている。

 来年の日本バイオミュージック学会第20回学術集会は、若輩ながら私がお世話させていただくこととなった。期日は平成11年6月26-27日で、場所は徳島市。大会および講習会への出席により、音楽療法の現状や問題点、今後の方向性などが理解されるので、興味がある方は、是非ともご出席いただきたい。問い合わせ先を下記に示す。

 以上のように、マイホビーは、まさに「音楽」。ありがたいことに、音楽は生業ではないので、音我苦(音のために我は苦しい)にはならない。音楽は、私に、心の健康を与えてくれる。

 話はかわるが、その音楽のリズムで、身体の健康を与えてくれるものがある。それは、インラインスケート。別名、ローラーブレードとも呼ばれている。スケートのリズムについて、フィギュアは3拍子、ホッケーは2拍子、スピードスケートは両者が混在した8分の6拍子であると私は身体で感じている。イメージトレーニングと筋トレで全国大会に臨み、97年には2000mで第6位、98年にはスラロームで第3位に入賞できた。より力が抜けて、力が伝わる滑りを研究しながら、滑歩しているこの頃である。

 最後に、昨今、日本は複雑なストレス社会である。徳島の「阿波踊り」のリズムは、心を高揚させ、体を刺激し、健康に最適である。ぜひとも徳島へもお越しくださいませ。お待ち申し上げております。

           踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々

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