水は旅する

 コラム「origin~源流~」が始まったのは2年前。宇宙のかなたから、水と生命体が地球まで旅してきた。気が遠くなるほどの時間と距離。アフリカの大河ナイルを経て、瑞々しい自然に溢れる「日出る処の国」に到着したのである。

 日本の三大河川と言えば、利根川の坂東太郎、筑後川の筑紫次郎、そして吉野川の四国三郎だ。吉野川のテーマソングがあるのをご存じだろうか?歌っているのは、演歌界の大御所として知られる北島三郎さん。

 「青い旅人」~吉野川~
    吉野川 青い流れよ
      或る人は 嘆きを沈め
        或る人は 舟を浮かべて
          恋人と 愛を語る
            吉野川 母なる川よ

 清い水を湛える大河は、フランス語でフルーブ(fleuve)と言う。また、大河を研究する河川学は、英語でfluviologyと呼ばれる。古くてもいつまでも新しい学問であり続けるだろう。

 吉野川を河口から上流に向かうと、瓶ケ森にたどり着く。この源流から空中へ飛び出して、再び生命の期限である宇宙へと旅に出たい。近い将来、煌めく星からのメッセージが皆様に届くかもしれない。そのときは、夜空の星に願いを込めて、あなたの夢や優しい心を地球から発信してくださいね。

 24回にわたって大切な水にまつわる話題をお伝えしました。嬉しかったのは、いろいろなお便りや反響を頂いたこと。誠にありがとうございました。それでは、また会う日まで~~!

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