◆ 142・新大学生は右脳を刺激しよう
 新大学生になった皆さん、おめでとう。希望に満ちたキャンパスライフがあなたを待っている。これからの毎日は、高校生の時とは大きく異なる。大学では、優しく教えて育んでくれるなど、面倒はみてくれない。受け身でなく主体性をもって、自分自身で切り開いていく姿勢が大切である。今の課題は何か何が目的で、どんな手段で、どう行動するか?何を優先し、誰に相談してどう方針を決定していくか?

 ここで重要なのは、左脳と右脳の両者をバランスよく使うことだ。左脳は言語、計算、判断などを司る理性脳と呼ばれる。一方、右脳は時間や空間、感性などに関わる芸術脳。例えば、遠くに友人を見つけた場合左脳では1.7mほどの物体で頭胴足がある様子、犬ではなく人間の映像みたいだ、と判断する。一方、右脳はあの動作と仕草から恋する○○さんだろうと直感するのだ。

 皆さんは、今までに左脳は十分にトレーニングされてきている。今後のポイントは右脳だ。勉強や仕事のスケジュールを立てるとき、内容や手段、予想など左脳でデジタル的に考えるだけでは十分とは言えない。自分のひらめき、周囲の人々の気持ち、様々な状況も右脳でアナログ的に感じ、総合判断してほしい。

 右脳を鍛錬するには、スポーツや音楽、絵画、遊びに没頭するとよい。例えば、俳句や川柳は左脳で作るのではない。まず右脳で喜びや怒り、悲しみを感じ、その情感を表すために左脳から言葉を借りてくるのである。まず感動するのは右脳だ。

 私は、35歳からスケートを始め、気がつけば10年たった。平成13年1月には、徳島県代表選手として山梨冬期国体アイススケート・スピード部門・成年の部に出場させて頂いた。今回、五輪メダリストの黒岩敏幸選手と一緒に滑走できたのは私の財産だ。科学的なトレーニング内容は左脳で判断し、その日の筋肉の調子や気分に応じて右脳で補正しながら、練習している日々である。

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