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四季の色彩

四季の色彩

先日、国際的なバレー団の舞踏「四季」を観た。踊りとともに奏で
られるのは、クラシックの名曲「ビバルディの四季」。最初に音楽が
あり、それに合わせて振付したものだ。
 春はホ長調の曲がよく似合う。後方のスクリ-ンには、青空に
ぽっかり浮かぶ白い雲。パステルカラーの衣装をまとい、軽やかな
ステップが続く。
 うだるように暑い夏。音楽の色も真っ赤だ。第2楽章ではコン
ピュータ映像も加わり、雷鳴が轟き、稲妻が走る。身のこなしで、
心の微妙な動きが伝わってくる。
 実りの秋。茶色や金色のパンタロンがひらひらとたなびくバレリーナ。
収穫の喜びはどこも同じで、みんなが輪になって踊りだす。和音も
明るく展開し、時にピリッとしたハーモニーのスパイスが心地よい。
 雪や氷で閉じこめられる灰色の冬。雪がしんしんと降り続く。優雅で
憩いの時間はほんのひとときで夢のよう。ラストシーンでは、舞台の
中央で倒れる男性を、天使の女性が優しく包み込んで癒していた。
 演出を見て思い出したのは、キトラ古墳の壁画のニュース。古代
中国には方角の守護神「四神」がいた。東は青竜(せいりゅう)、
南は朱雀(すざく)、西は白虎(びゃっこ)、北は玄武(げんぶ)
(亀と蛇)という神獣だ。これらが春夏秋冬に対応するとも言われ、
色の雰囲気も似ている。もしかしたら、喜太郎がテーマ曲を作った
「シルクロード」を通じて、四季の色彩感が中国からヨーロッパに
伝わったのかもしれない。

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