化石のロマン

 先日、郷土文化会館で開催された化石展を訪れた。以前から恐竜や翼竜の歯の化石がニュースとなり、静かなブームを呼んでいる。アンモナイトやサンゴを見つめていると、タイムスリップしたような気分になる。

 さて、化石とは石が化けると書くが、ただの石ではない。地質時代に生きた動植物の遺骸が残ったもの。化石になるには条件がある。川、池、湖、海など、水によって土や砂が運ばれて、溜まる場所が必要。土砂が堆積したところに埋もれ、圧力で水や空気が押し出され、最低2000年かかって化石となる。生命を誕生させ育む水は、化石の形成にも深く関わっているのだ。

 化石研究会の鎌田会長は、熱っぽく語る。現代人が出現して、わずか10万年ほど。目の前にあるこの化石は1-2億年前のもの。石を割って化石がパっと出た瞬間、何千万何億年の昔、太古の世界に時空を越えて行ける。岩石に封じ込められた遠い過去の発見が、私たちに与えてくれる新しい感動の数々。
 
 インターネットでは、化石というキーワードで簡単に検索できる。まずホームページで化石に触れ、生命の移り変わりやその尊さを感じてはいかがだろうか?ボーとした「生きる化石」にはならず、情熱を持ち潤いの
ある人生を目指してみよう。

 なお、化石はギリシア語を語源とし、英語でfossil(ホッシル)という。掘る+知る、古代のロマンを欲っしる、という由来があるのかもしれないと、迷(?)学者の私は考えている。

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