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ショパンの恋人とワルツ

ショパンの恋人とワルツ

私が目指すは、ピアノの詩人「ショパン」。最近、ぜいたく病の講演をする際の余興として、コンサートも開いている。もっとも、それは芸術ではなく芸能のレベルではあるが・・。芸能人は歯が命だが、芸人の小生はスライドが命。様々な絵や肖像画をスライドで示して、聴衆の注意を散漫にしながらピアノを演奏する。そうすれば、拍手喝采は間違いなし。
 さて、皆さんよくご存知のショパンは、歴史に名をはせる作曲家でピアニスト。彼は、音楽の才能は当然ながら、学業は優秀。漫画やデッサンの腕前を生かして学内新聞を発行する多才ぶり。演劇をやらせれば将来名優になれる素質も十分にあった。その豊かな感受性は、たやすく彼を恋に陥らせた。
 ショパンが若かりし頃、オペラ座の歌手コンスタンチアに憧れた。「私は理想の人に会ってしまった。今朝も彼女からの霊感を得て、このワルツを作った」と。「ワルツ変ニ長調(Op.70-3)」を聴くと、夢心地でステップを踏む二人の姿が瞼に浮かびあがってくる。
 その後、かつて教え子であったマリア・ヴォジンスカに心を捕らわれる。彼女の家は由緒ある貴族で、国内の著名な科学者・芸術家が集うサロンであった。マリアは最高の教育を受け、音楽、語学、絵画などすべてプロ級。肺の患いもあり、ショパンはマリアと結婚できず、彼女の手紙を紐でくくり、わが悲しみと記し、生涯開けなかった。「別れのワルツ変イ長調(Op.69-1)」である。
 フランスで滞在中、文化的教養が高くパリ社交会で有名な作家のジョルジュ・サンドと出会う。彼らの恋愛事件は華やかな話題となり、世間から逃れるために逃避行。サンドは自由奔放と言われるが、長年にわたりショパンを看病し、恋人というよりもむしろ母親のように面倒をみた。二人の間が破綻した時に発表されたのが「ワルツ嬰ハ短調(Op.64-2)」。うっとりした叙情的な悲しみだが、澄み渡る大空の広々さをも感じさせる。
 以上の3曲が私が選ぶベスト3。いずれの曲もエレガントでドラマチック。その時の心象風景が呼び覚まされる。短くとも美しく燃える恋を、あなたもしてみたらいかがだろうか?
ショパン

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