◆ シニアネットで身も心も健やかに

 皆さん、クイズです。あなたが今100万円をもらったと仮定します。そのお金をどう使いますか?綺麗な服を買う、美味しいものを食べにいく、子供や孫の物を買ってあげる、家族や友人と旅行に出かける、貯金しておく、など人によって千差万別でしょうね。
 それでは次に、「1000万円を差し上げるから、どこかの離れ小島で今から死ぬまで一人で過ごしなさい」と言われたら、あなたはどうしますか?お金があっても孤独に生きるのなら、遠慮する人も多いでしょう。
 これらを整理してみます。世界の中で、今の日本は豊かで衣食住には困らず、普通に生活できる国です。この状況では、お金を持つことに意味があるのではなく、お金を有意義に使うことが大切なのです。自分のために、家族のために、仕事の同僚のため、趣味やサークルの友人のために。
 特にシニアの人は、同年代の友人を大切にしたいものです。独りぼっちでは、人生は全く楽しくありません。自分なりに生き甲斐を持ち、仲間と一緒に泣いたり笑ったりできることって、素晴らしいと思いませんか?
 なお、皆さんが忘れていることがありますよ。自分の健康です。余分のお金が入ったら、「この機会に身体にガタがきていないか、人間ドックで調べてもらおうかしら」と気がつく人は以外と少ないのです。
 さて、ユートピア(理想郷)とは、どこにあるかご存じですか?トーマス・モアが唱えた言葉ですね。中国では「桃源郷」、日本語では「無可有郷里」です。なぜ、こんな訳になるのでしょうか。それは、そもそも、ユートピアとは、OU(無い) + TOPOS(場所)というギリシア語だからです。直訳すれば、「どこにも無い国」となるのです。

 小説「青い鳥」では、チルチルとミチルの兄妹が、幸せの青い鳥を探しに出かけます。夢から醒めると、その鳥は家の中の鳥かごの中にいたのです。幸福は遠くに求めがちですが、実はすぐ身近にあるものなのですね。

 5月の総会の時には、全員で「いつも青春 シニアパワー」を歌いました。この歌は、作曲家・大谷敏先生や世話役の藤井明さん、五藤喜久子さんと一緒に作り上げたものです。音楽に国境がないように、歌でお互いに気持ちを通わせ、共に歌いステップを踏み、心も体も健やかに毎日を過ごしたいものですね。

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM