キューバの幸せ
キューバの幸せ
キューバは、コロンブスが1492年に発見し「人類が地上で目に
した最も美しい土地」と絶賛した島。日本では、野球やバレーボール、
ラテン音楽のサルサほどが知られているだけ。このたび私は、
メンタルヘルスの国際学会のためキューバを訪れ、人々に密着して
過ごした。同国は社会主義で、国家予算の何と約4割が教育と
医療に。普通に働けば普通の生活ができる。みんな陽気で親切で、
全く人種差別がない。経済的発展より、人間作りに力が注がれている。
驚いたのは、至る所に音楽が満ちあふれていること。テレビ番組に
サルサあり、エアロビクスあり。家庭では子供と親とが手を取り合い
ダンスを楽しむ。若者も中年も音楽が大好き。高齢者同士の恋もごく
自然にあり、ハッピーの様子だ。
なぜそうなのか、考えた。経済的余裕はないが、心の触れ合いが
相互にある。貧富の差がなく余分なお金がないからこそ、トラブル
がない。人生の目標が、シャープやフラットでなく、ナチュラルの
自分で決定できるからだろう。あなたの場合はいかがですか?