エネルギーはどこから

 先月は化石について話をした。「遠い昔のことなんて、現代の生活に全然関係ないよ」と、思う人がいるかもしれない。でも、実は密接なつながりがある。

 私たちが営んでいる豊かで便利な暮らし。衣食住はお洒落で、車で移動できる。これらを支えているものは何だろうか。石炭や石油などの資源である。これは化石燃料と呼ばれ、大昔の植物や動物が長年かかって変化したもの。人類はこれらを巧みに使い、産業革命以降、工業社会を作り上げてきた。今までに膨大な量の石油を使ってきたため、残っている埋蔵量はあと40年ほどしかないという。

 石炭や石油を燃やし続けてきたことで、二酸化炭素(co2)が地球に溜まってきた。co2は温室効果ガスの一つで、ちょうど温室のガラスのように地球を包んで暖めている。人類の活動により排出されるco2が急激に増え、「地球の温暖化」が問題だ。「京都議定書」にみられるように、世界で協調して対策を講じねばならない。

 21世紀末には、地球全体の平均気温は約2℃(1ー3.5℃)上昇するとの予測。気温の上昇によって南極や北極の氷が解け、海水面は約50?(15ー95cm)上昇するという。そうなると、海沿いにある町は、海に沈んでしまうかもしれない。

 徳島の川や海の水は清く、海岸線も美しい。風光明媚なスポットも数多く秋の行楽に最適だ。今から100年後、ドライブしながら眺める景色はどのように変わっているだろうか。

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