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アフリカ地域の医療

アフリカ地域の医療

アジア・アフリカ地域の医療を見て思う

日本PC学会国際交流委員会 板東 浩

 WONCA国際会議が定期的にアジア太平洋地域やアフリカで
開催されており,筆者は従来参加した際に,開催国の医療を
かいま見ることがあり,報告してきている。少ないながら
これらの経験で思うことがあるので,記したいと思う。
 医療の先進国(developed country)は,やはり米国および日本
であろう。その国の経済的な状況が安定しており,文化的歴史的な
様々な因子がからみあって,良き医療が行われる。一方,
発展途上国(developing country)の医療を,日本人医師からみると,
まず医療設備がないことに驚かされることが多い。医療を行う前に,
まず,衣食住,きれいな水,予防接種,そして教育がポイントで
ある。国によって,あと5-50年ほどすれば,日本の医療と同等に
なるか,と感じたりする。世界的な基準(global standard)という
ものさしについても考えてみるきっかけとなる。
 また,上記の先進国(発展国)と発展途上国という表現は,
米国的なものの考え方やものさしである。デジタル的で,0か1か,
直線で1次元的と言える。明治時代の前半に,日本の知識人が
読んだ本に,パーレー万国史(Peter Parley's Universal History)
がある。地球上の人類は4つのグレードがあり,それらは,
野蛮人,未開人,半文明人,文明人であるという。次第にグレードが
上がるのが進化であり発展であるというのだ。
 それまで,島国である日本人は歴史や進化,発展ということを
認識しなかった。諸外国もいろいろな文化・監修・生活があったが,
特に優劣とか,良い悪いという認識はなかったのである。すなわち,
アナログ的で,平面的で2次元的と言える。
 アジア・アフリカ地域の医療を見た筆者は,5年後には○○国と
同レベルに,20年後には,今の日本と同じレベルになるだろう,
などと予想し考えていた。でも,この考え方は正しいのだろうか?
 今,日本だけでなく世界は混沌としている。医療においても,
必ずしも,一本のレールの上を,先に走るもの,後からおい
かけるもの,と順次走っていくものではない。二次元,あるいは
三次元で,様々なx,y,z軸があり,数字では表せないような医療
体系があるような気がする。

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